『もし、僕の財産全部失って最初から全部やり直すとしたら・・・と話したの覚えてる?
そのとき君は、僕だったらやっていけるって言ってくれたけれど・・・それは本当にそう思ってる?
・・・もしかして本当にそうすることになるかもしれない。』
こんな内容のメールが
Teddyからきた。
なんだか、シリアスな書き方で何かあったのかと心配になった。
「もちろん、私は本当だと思っていることと、信じていることしか口にしない。
何かあった?」
『今、家で大喧嘩をして彼女は僕の財産・子供すべてをとると言っているんだ。』
そんなメールが来た。
たまたまその前の日、Teddyと出かけて色々なことを語り合ったり、ビリヤードをしたり・・・気がついたら外は明るかった。
もしかして、これが影響したのかもしれないと瞬時思った。
「ごめん。私のせい?」
『こうなる運命だったんだよ。僕は、いい気分だよ。
それに、謝らないで。
言うならこういって。僕たちがいい未来を築いていくいいチャンスだって。』
このメールを受け取ったとき、私はパニックになった。
何がなんだかわからなくなった。
Teddyは、私と未来を築いていくことを念頭において、離婚をするというのだろうか。
自分のお金や財産をすべて投げうって、新しくすべてを始めようとしているのだろうか。
買い物中だった私は、携帯に届いたメールを見ながら同じ場所をぐるぐると歩いて回った。
どうすればよいのかわからなかった。
本当にパニックだった。
私は何か、思わせぶりなことを言ったのだろうか。
なぜ急にTeddyはそんなことを言ってくるのだろうか。
どう返事をしたらよいのかもわからなかった。
悩みに悩んでこう返信した。
「もちろん、あなたはいつでも、どんなときでも幸せな未来があるわ。そう信じてる。」
私たちというのは、なくして”あなた”というところを強調した。
返事はなかった。何か気付いたのかも知れない。
その日の夜、メールが来た。
『ハウスパーティに行くけど・・・来ない?』
実は、その話は前にもしていて私は行かないと言った。
しかしその日の朝、主催者から何度も電話が来て、1時間だけ顔を出すことにして、ちょうどそのときそのパーティに私はいた。
それから、20分としないでTeddyは現れた。
『君は来ないって言ってたのに・・・。やっぱり運命なんだよ。』
私もなぜかそう思った。
パーティでは、ほとんど言葉を交わさず時々視線だけが絡み合った。
11時をすぎ、帰ろうとコートを着ていたときTeddyが現れた。
『もう帰る?それともどこかに1杯飲みに行く?』
なんだか、本当にすべてが自然だった。
仕組まれているようにすべてがスムーズに動いていた。
私はいったいどうしたいのだろう。
もし、Teddyをパートナーとしてやっていくと決めたらそうできるだろう。
きっと楽しく毎日を過ごせるだろう。幸せに何かを築いていけるだろう。
でもやはり考えてしまうのだ。
バツ1の子供つきそして、中国系アメリカ人。
私の親はどう思うのだろうかと。
もし仮に私がすでに結婚をして離婚をしていたら、迷わずTeddyに向かっていっていただろう。
何かが邪魔をしている。
もしかして私はただ、プライドが高いのかもしれない。
そして本当のことが見えていないのかも知れない。