NYでは素敵なことがたくさんあった。
基本的に彼は、仕事だったので・・・夜の夕食を一緒に食べるコトしか出来なかったけれど心地よい時間を過ごすことができた。
忘れないように覚えていることをつづっておこう。
ロマンティックなレストラン
彼の帰りが遅いので、友人とアペリティフを楽しんでいた。
彼にも言ってあった。
メッセージが届いた。『9時にレストランを予約した。僕は一旦着替えに戻るけど・・・直接場所で待ち合わそうか?』と。
見たときは8時半。
何でこんなにギリギリなんだろう。
「まだ友人と一緒だけど。9時は間に合わない。30分ぐらい遅くなるけどいい?」
『ダメだよ。君のいる場所から遠くないよ。待ってるから。』
私は頭にきた。
友達と一緒にいて、わざわざアペリティフに付き合ってくれているって言うのに、彼女をおいてソソクサト自分だけ出かけろっていうのだろうか。
怒りでいっぱいだった。
その姉のような友人は言った。
”折角の彼との時間なんだから楽しんでいらっしゃい。そのためにNYに来たんでしょ。
怒ったりして無駄な時をすごしちゃだめ!”
怒らないけど・・・でもBijouxには、しっかりと言おうと思った。
お店には結局少し遅れて、9時20分位についた。
そのお店は小さくキャンドルがともり・・・とてもロマンティックなところだった。
彼はもう座っていた。
「ごめんね。遅くなって・・・とっても可愛いお店ね。」
『大丈夫、遅くないよ。僕こそ本当にごめん。
もっと早く連絡をすればよかった。友達といたのにごめん。』
私は彼に事細かく伝えた。
怒っていたこと、友人と一緒で急にBijouxから連絡がきたから”さようなら”というような・・・自分勝手はしたくなかったこと。
こういうことにならないように、これからは早めに連絡をしてくれるように言った。
そのお店はとてもロマンティックなところだった。
そう伝えたら彼は少し嬉しそうに言った。
『ここに来たことのある人にそうやって聞いた。
始めはダメだって言われたんだけど無理に席を作ってもらったんだよ。』
実は、彼が私に色々レストランを選ぶときの参考にするように、NYのZAGATを渡してくれていた。
そこには、こう書いてあった。
”ロマンティックな夜が過ごせるレストラン。ひざまずいてプロポーズしてしまいそうな男性を連れて行かないように。”
Bijouxは、ロマンティックな夜をセッティングしてくれていた。
それを考えただけで怒りがおさまって嬉しくなった。
なんて私は単純なんだろう・・・。