あまり先を急いではいけない。
自分で自分に、ブレーキをかけている。
Teddyは、私のブレーキを感じつつ、私に向かってしっかりと心を決めている。
『僕の理想のPerfect wife。』
こんなことをよく口にする。二人の未来について、話し出すととまらない。
二人でいると時間が飛ぶように過ぎていく。
いつから一緒に住むか、いつ結婚するのがいいのか、Teddyの暴走はとまらない。
『You are my love.
君は僕のGirl friendとかそんなのよりも、もっともっと上のレベルで言葉では表現できない。
君のような人をずっと探していた。』
だんだん、
私の中でのプライドや信念のようなものが崩れていくのがわかる。
離婚した男性なんて絶対にNG
子供がいる人なんて問題外
親にも友達にも紹介できない
そんな自分のこだわりがどうでもよく思えてきた。
とにかく、一緒にいて自然でそして何でも話すことができる。
今まで恐れていた色々なこと。すべて包み込んでくれる。
でも、あまり先を急いではいけない。
毎日のようにTeddyと会っている。
そして最近は、Teddyの友達と一緒に会うことが多い。彼は私をどこにでも連れて行きたがる。
でも、私としては二人のことをオフィシャルにするのは良くないと思っているので、それをTeddyは尊重してくれている。
一切誰にも話をしていない。
様々なPartyで彼が女性に囲まれていても、女性からアピールされているのを見ても全然気にならない。
逆に私は他の男性と楽しそうに話しているからか、私を探していたり、近くに来たりする。
”彼と彼の友達と気軽に飲んだり出かけたり。”・・・というのは、私がいつもしたいと思っていたこと。
そして、Bijouxとはできなかったこと。
Kiteとは付き合っていたわけではないけれど、彼の友人達と出かけたり飲みに行ったりできて本当に楽しかった。
『友達と飲んでいても、君がいてくれると思うだけで心が豊かになる。
帰るところがあるような、安心感がある。
一日の終わりに君を抱きしめたい。』
素直にそういえる、Teddyがいとおしくなった。
彼の離婚の理由は私ではない。
それなのに、私のせいで、離婚と思われるのは絶対に困る。
だから、Teddyとは距離を保つのだ。
誰も傷つけたくない。
でもTeddyは言った。
『僕の結婚は2年前からもう壊れていた。でももし君に会わなかったら、正式に離婚ってことはなかったと思う。
僕は君と新しいスタートをしたいんだ。』
あまり先を急いではいけない。
そしてBijouxにメッセージを送った。
『別れましょう』