遠距離恋愛 ~Bellina~



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再会4 - 別れの言葉


「じゃ、さよなら。」


Bijouxは、次の日のフライトをとっていた。
でももし万が一、もう1つのミーティングが入ってきたらもう一日滞在を伸ばすかもしれない。といった。

でも次の日私は仕事。どっちにしても成田まではいけない。
日程を伸ばさないことを、仮定したら今お別れを言わなくてはいけない。

もしかして明日も、まだ滞在するかもしれないけど・・・と思いながらいった。


「じゃ、とりあえずさよなら。」


『さよなら。は言わないで』


「ダメ? う~ん。じゃ、
バイバイ。」


『それもイヤ』


「・・・又ね?」


『それは軽すぎる。』


「じゃ、何て言って欲しいの?」


暫く考えてBijoux は言った。

『行かないで。・・・とか、いつ戻ってくるの?とかかな。』



何だかおかしくなって笑ってしまった。
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by beautifulone | 2007-05-31 23:57 | 恋愛

再会 3 - 今までの私の想い



沈黙は続いた。



『何を考えている?』
Bijoux が言った。



言いにくかったけれども言った。
私がずっと考えて悩んでいたこと。
連絡が取れなくて心配したこと、もう終わってしまったのかと思ったこと、どうしていいかわからなくて悲しかったこと。

パートナーというのは良いときだけではなくて・・・良くないときにも一緒に話すことができるものではないか、それが出来ないのであれば、私達はパートナーとはいえない。

今まで思っていたこと、一通り話した。




『・・・話してくれてありがとう。本当に。』



「私。 実は、もう終わりかな・・・終わったほうがいいって思った。」


Bijouxは、何も言わなかった。



暫くの沈黙だった。
目にはうっすらと涙のようなものが光っていた。



『・・・そんなこと考えたことないよ。』



Bijouxは続けた。
自分の状況があまりよくないとき、自分は家族でも話せない。
友達にも、誰にでもそういうことを言うのは苦手。

『僕はアメリカで一人なんですよ 。
家族にも友達にもシェアできない。
僕は、いいことじゃないことを言うのは得意じゃない・・・。』



『僕が日本に来ようとしているのは君のため。
君はやはり日本がメインだと思うし、そのために僕は日本で仕事をしたいと思うんですよ。
だからそれに向かっている。』


『・・・いいときじゃなくても連絡をするように努力する。だから・・・。』




------------




何の音・・・?
目覚まし?・・・違う。


あ、電話だ。



『もしもし?』  あ・・・Bijoux。

 

『ごめん。寝てたよね。アメリカに着いたから。それを伝えようと思った。』



努力してくれてありがとう。



こんなの普通のことかもしれない。

でも、人それぞれの気持ちや恋愛の形がある。 Bijouxって本当に普通じゃないけど・・・。


でもやっぱり私にとっては・・・一番彼が大切だって思う。
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by beautifulone | 2007-05-29 01:17 | 気持ち

再会 2


Bijouxが成田に到着し、私達は東京駅で待ち合わせた。

京都へ向かう新幹線の中色々なことが頭をよぎった。

ここにいるBijouxは本物で、手を伸ばせば触れられる。
話しかければこちらを向いて話してくれる。
こんな何でもない普通のことが、私にはとても緊張してドキドキした。
でも不思議と久々に会った感じはしなかった。


私はこの一年間感じていた気持ちを今回の彼の滞在中に伝えようと思っていた。


Bijouxの横顔を見ながら、もしかしてこれが最後の京都かもしれない。と思った。
それでお別れになってしまっても仕方がない。
これが縁なのだと・・・。
どちらにしても、離れていて連絡がとれず心配するとか、そんな同じようなことが又続いてはいけないのだ。
私は決心をしていた。


それでも中々言うきっかけはつかめなかった。


Bijouxはいたって普通だった。
具合が悪いようなところも見受けられない。時々お薬を飲んでいるようではあったけれど一緒にいて何か不便を感じるような感じは一切なかった。


夜は、いつものイタリアンを予約していた。
京都に行く理由はここに行くため。
ちょっと馬鹿げているけれど、いつものことではないし彼が来るときだけ一緒に新幹線に乗って同じホテルに泊まって同じイタリアンに行く。


京都に行くと決めるのは、いつも前日なので当然人気のこのお店の予約が取れないので・・・前回からここのマネージャーに直接交渉をすることにしている。
今回も、マネージャーにお願いして無理やり遅めの時間に1席あけてもらった。


そう。それで時間ができた。
成田から京都へ直行したBijouxは少し疲れていたので、京都の町からホテルに戻った。
予約の時間まではまだ時間がある。

外は少し暗くなって、ライトをつけていない部屋も薄暗かった。
今がきっと話すチャンスかもしれない。


そう思った。
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by beautifulone | 2007-05-26 18:57 | 恋愛

再会 1


「どこの席でもいいって。どこがいい?」

『どこでも良いけど、静かなところがいいな。』
・・・そうBijouxは言った。


そこは、イタリアにある私達のお気に入りのミディテラニアン料理のお店。
私の出張中にBijouxが、イタリアに訪ねてきた時は毎回行っている。
緑のあるテラスにキャンドルのランタン。
美味しい料理、適度なロマンティックさ・・・そして今どきっぽさが気に入っている。


ワインを頼みグラスを傾けたとき、Bijouxは言った。
『これから・・・2人で色々な新しいことを経験していこう。』

短い言葉だけれど、私は何だか感激した。


2本目のワインで乾杯するときも又同じ言葉を言った。
もしかして、彼なりに言おうと思って考えてきたのかな・・・と思うと嬉しくなった。



「時差もあるし眠いでしょ。大丈夫?」

『うん。実はここに来るのに4回も乗り継いだんだけど、フライトで全然眠れなかったから今も
し寝たらもう絶対に起きれないと思う。』

Bijouxは笑った。
知らなかった。
Bijouxが4回も乗り継いで・・・やっとここまで到着したなんて申し訳なさと感謝の気持ちで
いっぱいだった。


心をこめて言った。

「来てくれてありがとう。
少ししか一緒にいれないのに、時間かけてきてくれて本当にありがとう。
ごめんね。」

『どんなに時間がかかっても、僕にとって今ここにいることは”メイクセンス” だよ。
今この場所で君と過ごしていること、全て僕の期待通り。
ここにいてくれてありがとう。』


この言葉で私は、Bijoux を又・・・大切にしようと思った。
結局イタリアで一緒に過ごした時間は12時間。


今私は東京。
Bijouxのフライトは、私の便より2時間後だった。
でも、度重なる乗り継ぎで日本への到着は私よりかなり遅い。

まだ彼は飛行機の中。
疲れているはずなのに・・・ごめんね。
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by beautifulone | 2007-05-18 22:46 | 恋愛

19時間



電話が鳴っている・・・。

深い眠りの中、携帯を手に取った。


Bijouxだった。


『ごめん。寝てたよね』

『イタリアに行く話しだけど、君の予定をもう一度確認したかった。
明後日の5時に着く便で行こうと思うけど、大丈夫?
明々後日には、日本に帰るのか・・・。じゃ、僕は1日しかイタリアにはいれないけど、そのままロンドンに寄って日本に行くから。』


半分寝ながら聞いていたので意味が分からなかった。

「え・・・。本当?」

『もし、君の都合が悪くなければ行こうと思う。
少ししかイタリアにはいれないけど・・・でも、明日飛行機に乗るときに電話する。』


何だか不思議な気持ち。
数えると19時間しかイタリアにはいない計算になる・・・のに来るのかな。


不思議。
すべてには理由がある・・・BO Seniorが来ないことになったのもBijouxが強いから?


ついに、Bijoux と会える。
まだ信じられない・・・。
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by beautifulone | 2007-05-15 23:49 | 気持ち

一夜の想い


今、イタリアにいる。


ロンドンの友人 BO Senior からメッセージが届いた。
”BO Little!イタリアにいるの?次回は絶対に週末にフリーになれるようスケジュール組んで!会いに行くから!”


イタリアにいるときに友人には会いたいけど、でも仕事で来ているときは本当に時間がない。


”時間がないなら今度は、お互いに便利な地球のどこかで会おう。”


なんだか、この書き方が可笑しくなって私も書いた。 

「そうね!地球のどこかで会いましょう。」
何だか昔の懐かしい思い出でいっぱいで思わずすぐ返事をしてしまった。


一瞬で返信が返ってきた。
”場所はどこがいい?僕のスケジュールはフレキシブルだから決めていいよ。暖かい島とかもいいよね。”


そう言われても困るな・・・。と思っていたら又メッセージが来た。


”イタリアにはいつまでいるの?帰国までは毎日忙しい?”

結局その後何度かのやり取りで、彼はスケジュールを確認して大丈夫だったら二日後からイタリアに来ると言った。


何だかドキドキした。
会ってしまったら何かが始まってしまうような気までした。


Bijouxのことはどうなるのだろう。
・・・とかいろいろな事が頭を駆け巡った。
BO Senior のことは、その昔ほのかに好きだった。

・・・そんな思い出まで、沢山蘇った。

ドキドキしながら、その夜は眠りについた。



次の日、メッセージが届いた。

”行こうと思った日、ミーティングが沢山つまってた。
本当に残念・・・帰国の日のフライトは朝早いんだったよね。”



そのメッセージを見て、残念だなと思ったと同時にホッとした。
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by beautifulone | 2007-05-15 03:03 | 気持ち

実感

友人から一通のメール。

”後で少し飲みに行きませんか?”

私はまだ仕事をしていた。週末だというのに9時を過ぎてもまだオフィスにいた。
まだ片付けなくてはいけないことがたくさんあったのですぐは無理だけれど、折角だ
しちょっと会いたいなって思った。

「まだ仕事中ですが・・・是非会いたいです。連絡を取り合いましょう◎」

それから2時間後、彼女とあるバーの入り口で会った。
そんな時電話が鳴った。


通知不可能


・・・Bijoux ? でもこんな時間に電話してくることはあまりないし、一体誰?
恐る恐る電話に出た。


『もしもし』


Bijoux だった。
思わずそのガヤガヤしたバーから飛び出し、外のちょっと静かなところに隠れて電話
を続けた。


「はい。もしもし。」


来週私がイタリアに行くときの日程を聞いてその時にイタリアへ会いに来ようとして
いるようだった。
何だかとっても嬉しかった。
でも友達が待っていたので、まだ話したそうなBijouxを残して電話を切った。

そのバーに足を踏み入れたときに目が合った。

”Sprungli”


よりによって、一番偶然会いたくない人に会ってしまった。
デートを始めた人とは、約束をしないと会えない状況にするのが私の鉄則。
もろくも・・・そこで崩れてしまった。


でもはっきり言って、そんなこともうどうでも良かった。

私の中にはまだBijouxの余韻が残っていて、もうBijoux以外はどうでも良かった。
Sprungli に、話しかけられても友達を捜すので一生懸命でちゃんと話もしてあげられなかった。


やっぱり Bijouxが好きなんだと実感をした瞬間だった。
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by beautifulone | 2007-05-06 09:22 | 気持ち

デート


その彼は、ミッドタウンのバーで待っていた。

一瞬・・・この人だったかしら。と立ち止まった。


Sprungli 仮に彼をこう呼ぼう。
たまたまスイスから出張で日本に来ていた彼とは、去年ふとしたことで知り合った。

その時、5分か10分ぐらいしか話はしていなかったけれど・・・その後彼からディナーに誘われた。
丁度予定が合わずお断りした。
しかしそれから時々メールが来ていた。


私はというと、はっきり言ってあまり彼のことはきちんと覚えていなかった。


でも彼は時折、春のお知らせ、天候の話、5月に日本に来る予定があること、その後日本に住む予定だとか・・・そういう他愛のないことを私にメールをしてきていた。


私は、気が向いたときだけメールに返信をした。


その彼から、3週間ぐらい前に又メールが来た。
『僕、東京に行きます。あなたと絶対に会いたい。都合の良い日を教えてください。』

彼は東京にいる予定の日を全て書き出してその中から都合の良い日を選んで欲しいと言ってきた。

誠実な態度だった。


「久しぶり、お元気でした?」


そう言った私を見た彼は嬉しそうに微笑んだ。

・・・思い出した。彼は私が昔付き合っていたイタリアの彼に似ていたんだ。
笑うと、本当に似ていた。
パリッとシャツを着こなすところが又似ていた。


彼は私に1つの箱を手渡した。


『お土産です。』


・・・それが、Sprungli スイスのチョコレート。
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by beautifulone | 2007-05-01 19:34 | 恋愛


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