遠距離恋愛 ~Bellina~



⑥ NYの思い出



NYでのこと。


夕方にメッセージが届いた。

『このお店のどちらかを予約して。時間は8時半でいいよ。』


その2つはどちらともとても有名で行ってみたいレストランではあった。
でも何故私が予約をしなくてはいけないのか、理解に苦しんだ。
はっきり言って頭にきた。

メッセージなんて送っている間に自分で予約の電話をするべきじゃないの?って思った。



でもその怒りは押さえ・・・ホテルのコンシェルジェに電話をして、予約をお願いした。
2つのうち、1つはとれず・・・・もう1つは、希望の時間に近い時間で予約がなんとか取れた。
でもそこはプリ・フィックスのメニューしかなかった。
それは私も彼も嫌いだった。

Bijouxにメッセージをいれた後返事が来た。

『プリ・フィックスか・・・。もう1つは何時でも絶対にダメだって?』


この言葉で私は本当に頭にきた。
とにかく頭にきていたので返事はしなかった。


でもホテルのコンシェルジェに理由を説明して予約をしたお店をキャンセルして、もう1つのお店をとにかく予約をしてくれるようにお願いした。


”・・・試しては見ますが、難しいと思います。”


又Bijouxからメッセージが来た。
『もし取れなかったら、Zagatで好きなお店選んで予約をして。』


このメッセージで本当に怒りは頂点に達した。


何でこの人はすべて私にやらせようとするんだろう。
自分は仕事が忙しいっていうの?
傲慢な言い方に頭にきた。


・・・一人で怒りで一杯だった。
今考えると何でこんなことで、頭にきていたのか自分がバカみたいだけれど、その時はもう本当にBijouxに対して怒りを感じていた。


『店は決まった?』


返事をしない私に又メッセージを送ってくる、そんなことも頭にきた。

そんな時に、ホテルのコンシェルジェから電話が来た。
”お時間がかかって申し訳ありませんでした。何とか無理を言っておとりすることが出来ました。”

ほっとした。
一言だけBijouxにメッセージをした。


「Union square cafe 22:00」




お店は、とてもよかった。
NYで一番予約が取れないお店と言われる意味がわかった。
NYでどこに行きたい?と言われたら、きっとここを思い出す気がする。

とにかく、フレンドリーな雰囲気とこだわりのお料理、ワインリスト何から何まで良かった。
Bijouxには頭にきていたけれど、徐々に忘れてきた。

Bijouxはワインリストを見ていった。
『こんなに分厚いワインリスト眺めるだけでも大変だよ。・・・でも僕はもう決めた。』

何のワインを頼んだかは、聞いても教えてくれなかった。


お食事をしながら・・・私は言った。

「とても素敵なお店ね。堅苦しくないのに、食べ物は完璧。
サービスする人もみんなフレンドリーで本当にいい感じ。」

Bijouxは、静かにそして微笑んで言った。

『・・・良かった。
君がアメリカっぽい食事がいいって言ってたから、選ぶのが大変だった。
アメリカっぽいって何だろうと思って・・・どこがいいか考えたよ。
最終的にやっと2つになったから、後は君に選んでもらえばいいかなと思ったけど、結局はもう1つのところより、ここの方が良かったと思う。』


聞きなおした。


「えっ?電話する時間もないし、面倒だから私に電話しろって言ったのかと思った。」


『は?』
それだけしか、Bijouxは言わなかった。


そんな時にワインが運ばれてきた。

”Montevertine Le Pergole Torte 1998”

驚いた。
それは、初めて2人でイタリアに行った時に飲んだ、ワインのビンテージ違いだった。

何故それがそんなに特別かというと、そのワインのラベルは女性の絵が描かれていて、年毎に違うから。
その魅力的なワインの話は時々私たちの話題にのぼっていた。


そして、テーブルに運ばれてきたのは、初めて見たラベル。1998年。

そのときの私はきっと、私は目がこれ以上開けないだろうというぐらい見開いていたのだと思う。
お店の人も多分気づいたのだろう。

Bijouxは、お店の人に言った。

『このワインは、僕たち何度か飲んでいる思い出のものなんですよ。』


その言葉を聞いて、本当にもうBijouxがいとおしくなった。
感激した私は、ラベルをみんな集めたいわねとか、くだらないことをたくさん話した。



楽しい時間は過ぎ、帰り際お店からカードが渡された。


中を開くと、私たちが飲んだワインのラベルがキレイにはがされ、カードに貼られ日付とお店のサインが添えられていた。
c0003216_21525129.jpg

感激をしていた私にBjiouxは言った。


『こういうことを出来るお店っていいよね。やっぱりここっていいね。』

でも私は知っていた、Bijouxはチップに100ドルも渡していたことを。
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by beautifulone | 2007-09-24 13:13 | 恋愛
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