その日、朝にメールは来た。
多分チョコレートを受け取ってすぐにメールをしたのだろう。
『チョコレートは嫌いなんだけれど、この精巧なそして特徴的な日本の風味を一粒一粒味わって全部楽しんで食べました。
包みの箱は素晴らしく美しくてまた何かに使おうと思ってます。』
Tataからのメール。
距離を置くけれど冷たすぎず・・・好意はあるけれど、会う意思はないような雰囲気の返信をするように考えた。
もう罪悪感を感じた夢は見たくない。
Tataから返事がこないように、でも彼に分があるようにしたい。
何気なく何気なくフェードアウトするのだ。
「嫌いなチョコレートを食べて、気持ち悪くなってしまったと聞いて申し訳なく感じました。
是非素敵なバレンタインデーをお過ごしください。」
でも、ふと会いたいなと思う自分がいる。
やっぱり繋がっていたいような自分がいる。