Bijoux から電話が来た。
元気な声だった。
今までと同じBijoux。
一緒に居たときの、色々な思い出がフラッシュバックしてきた。
やっぱりBijouxと話すと安心する・・・。
『今NYに着いたばかり。仕事ばかりで、全然誕生日って気がしないよ。』
「でも、まだ日にちは変わっていないでしょ。お誕生日おめでとう。」
『ありがとう。じゃ、これから1人でワインを飲もうかな。』
しばらくして、そっと言った。
『・・・・もしかしたら、可能性があるんですよ。』
「なにが?」
『東京に・・・行けるかもしれない。とにかく、会えるのを楽しみにしている。わかったらすぐ連絡する。』
すごく嬉しい。けど一瞬戸惑った。
Bijouxが来るときは、Tata 日本にいるかな・・・出張に行ってるといいな。って。
何だか、自分が二股をかけている悪い人に思えてきた。
自分の気持ちがわからない。
Bijouxと話したときの、ホッとしたような、心を許して話す安心感はとても特別。
遠距離で離れていることについては、今まで付き合ってきた期間の中では大きな問題ではなかった。それは、離れていても彼との心のつながり、安心感をいつも感じることができたから。
でも彼の体調に関わった色々な問題点に関して、彼は自分自身で調整をしなくてはいけないと考えている今、私は何もできない。
今は・・・その彼の苦しみの中、私は何もできずにいる。
そしてそれは、安心する期間よりも当然長い。
彼の体調のことは、Bijouxにも・・・私にもわからない。
そして私が何もできずに不安に思う時期が今の私の中で蓄積されていき心が揺れているのだろう。
ただ、仮に彼の体調のことについて、私にシェアしてきても私は助けてあげることができるのだろうか。
もしかして私は、ここから逃げたくて・・・他のところへ揺れているだけなのではないだろうか。