私は実家に住んでいる。
だから、ずっとBijoux のことは家族に秘密にするつもりだった。
だって、うるさいのは分かっていたし・・・変な風に思われたり言われたりするのはイヤだった。
でもそんな時、偶然私に彼がいることを知った人が母親にそれを告げた。
それから針のムシロのように、いつ日本に来るのか、いつ家に連れてくるのか、結婚はするのか。とうるさかった。父親は私が遊ばれていると思い、私を冷たい目で見ながら結婚しないなら別れろとしつこく言った。
そんな中私は、無口で通した。何を言われても何も言わなかった。
遠距離で、通常Bijouxと会うこともなかったから何も言わなくなった私を見てすっかり別れたと思っていたらしい。
それから静かになった。何も言われなくなった。
しかしアメリカの彼の家を訪ねると決まったとき、黙っていくわけにはいかない・・・と思っていく2日前に言った。
「夏休みはアメリカに行くの。」
”あら、どうしてアメリカなの?不思議ね。今年はイタリアじゃないの?”
「うん。彼に会いにいくから」
”えっ。”
散々色々言われた。でもいく直前に言ったので耐えることができた。
帰ってから、又しつこく質問攻めにあった。
辛くて苦しかったけど、そんな時急に思った。
あ、心配なんだなって。
自分の子供だから幸せになって欲しいって思うんだって。
それから私は変わった。
彼のことを大切に思っていて、結婚をしたいって思っていると伝えた。
母親にも父親にも個別に言った。
そして機会があるごとに、Bijouxは今こう。とかああしているとか言うようにした。
情報を沢山知らせることによって、少し安心しているようだった。
それでも、「早く結婚して子供を生まないと遅くなる」とか今でもしつこく言う。
逃げ出したくなる。
「彼がいいから。もう少し待ちたい。」
と言ったら、又おとなしくなった。
6月に両親に挨拶に来たときも、父親は
早く結婚しろと言うようなことをBijouxに言った。
私は冷や冷やした。
そして、次の日父親が私に言った。
「本当は結婚する気がないなら、この子は見合いをさせるから別れろ!と言いたかったけど、それで本当に別れたらお前が悲しむと思って言わなかったよ。」
それを聞いて私は涙がでた。
本当は心配なのにね。
でも私も心配。