フィレンツェのあるレストランで頼んだワイン
”Gaia&Rey”
ワインがテーブルに運ばれてきたとき、Bijoux は小声で言った。
”だましてる。”
何のことかなと、思ったけどテイスティングの後教えてくれた。
オーダーしたのは1999年。運ばれてきたのは2000年。
『ま、いいや。ところで、このワインと2人の関係は?』
・・・全くもってわからない。それに2人って何?
「・・・・?」
『初めて2人でデートしたときに頼んだワイン』
あ・・・2人って私達のことか。
「・・・・? えっ、あそこで飲んだの?」
『ちがうよ。一番初めのデートは、そこじゃないよ。あのイタリアンだよ。』
「それって、2度目じゃない?」
『ううん。あそこが一度目。絶対!!』
・・・そうだったっけ?
でも、そんな細かいことを覚えてくれていたことがすごく嬉しくて。
「そうだったかも。デートなのに、色々討論して私怒っちゃったんだよね。」
ケタケタケタ・・・・
そんな笑いが2人を包み・・・・・
こんなことを、思い出した私に少し幸せな気分を又運んでくれました。