BO Senior との再会1 からの続き
BO Senior は、ミーティングを抜け出して私に会いに来てくれた。
遠くから歩いてくる彼を見て、昔の思い出がフラッシュバックした。
変わっていない。
もう7年も会っていないのに、そのままの彼がそこにはいた。
ホテルの前のバーで話をした。
途切れることもなく、笑いと会話なんて心地がよいのだろう。
彼は、アイリッシュの女性と結婚をして離婚をするところだと言った。
今彼女はロンドンにいて、BO Seniorは香港にいる。
やはり結婚をしていたのだと思い一瞬ショックだったけれども、離婚をすると聞いて何となくほっとした自分がいた。
なんて自分は、意地悪なのだろうと思ったけれども本音だった。
私は、Bijouxとのことを話した。
6年間付き合ったけれども1月に別れたと。
BO Seniorはそれは聞いていなかったと、少しショックを受けていた。
お互い好意があるがゆえ、自分の交際相手のことなどのUp-Dateをお互いに一切していなかったのだ。
その週末BO Seniorは、香港にくる親戚のガイドのため、予定がいっぱいだった。
それでも、彼はこう言った。
『土曜日の夜、食事を終えて親戚を早く寝せれば遅くなるけど・・・僕は君と会える。』
私は、BO Seniorと二人でもっと話したい!と思った。
でもTeddyもいるし、他の友達との約束もある。結局とりあえず終わったら連絡をもらうことになっていた。
時間はもう、0時を過ぎた。それは、香港の友達達との3次会の時だった。
もう帰ろうかと思っていたところだった。
『今、マカオを出たよ。もう寝てしまったかな。今はどこ?』
会いたい気持ちはあったけれども、Teddyを含めた少数人数で会うには適さないと思った。
「もう遅いし、今度又会いましょう」
『僕に会いたくないの?あと30分ぐらいでセントラルに着くよ。どこにいるか教えて。』
意外に、彼は積極的だった。
「ちょっと飲みすぎちゃったし、すこし気分も悪いから・・・。ごめんね」
そして、携帯をバックに入れた。
ホテルについて眠りに着こうとしたときに、携帯をみた。
メッセージが何件かあった。全部BO Seniorだった。私に会おうと思ってホテルに向かっているというメッセージだ。
それから、しばらくしてホテルの電話がなった。
電話には出なかった。
伝言メッセージには、BO Senior からのメッセージが入っていた。
『今、僕はホテルのロビーで君を待っているよ。
電話をしたけど出ないし、どうしているか携帯にメッセージくれる?
しばらくここにいるから。』
心が張り裂けそうになった。ホテルのロビーには、BO Seniorがいる。
Teddyは、私が思った以上にBO Seniorのことを気にかけていることを気にしている。
でも優しくこう言った。
『行ってくればいいよ。しばらく会ってなかった友達でしょ。
せっかくの機会だし行っておいでよ。』
でも、私は行く勇気がなかった。
夜も遅い。
機会は又作ればよいのだ。そう思ってメールの返事もしなかった。
私は本当にひどい。ひどい人だと思った。
私の謝りのメールには返事がない。
たった一言だけ。
『よいフライトを。』
・・・怒っているのかな。ごめんね。